現代舞踊協会について

活動概要

一般社団法人現代舞踊協会は、現代舞踊(モダンダンス/コンテンポラリーダンスなど)の創作活動を推進し、わが国の芸術文化の進展に寄与することを目的としています。文化庁との共催による現代舞踊公演をはじめ、東京都助成による都民芸術フェスティバル現代舞踊公演や自主公演などさまざまな現代舞踊公演を開催するほか,各地域においても全国支部による合同公演を開催するなど、地域の舞踊文化振興にも努めています。このほか、各種研究会、講習会等の開催をはじめ、舞踊に関する調査研究及び資料の収集、刊行物等の発行なども全国規模で行っています。

設立趣旨

わが国の洋舞界は戦後急速に開花し、なかでも現代舞踊界では自由な立場からの現代色豊かな創作作品が数多く発表されました。同時に舞踊家たちの団結の要望は強く、昭和23年5月「日本芸術舞踊家協会」を結成しました。

昭和31年2月には全国的組織に改組となり「全日本芸術舞踊協会」と名称を改めました。この間、現代舞踊の公演、新人育成のための新人舞踊公演、舞踊に関する調査研究・講習会、資料の提供等意欲的な活動を続け、現代舞踊の発展と振興に寄与してきました。

さらにその後、国の認める法人組織化に迫られ、1972年の社団法人化に際しいっそうの活動の充実を図り、わが国の芸術文化に大きく貢献するため、協会員の総意により現在の「社団法人現代舞踊協会」が設立されました。

沿革と性格

わが国は多種多様の舞踊を持っていますが、これを二つに大別すると、古い歴史を持つ舞楽・能をはじめ、歌舞伎から生まれた日本古典舞踊(通称邦舞と言う)などの伝承芸術と、全国の地方に散在する民俗舞踊、一般大衆の娯楽を主とする民謡舞踊があります。

民俗舞踊や民謡舞踊に属する舞踊には、日本古来のものと西洋舞踊(洋舞ともいう)と呼ばれるバレエ/モダンダンス/民族舞踊など20世紀初頭に新しく移入された外国の舞踊の二つの大きな流れがあります。「現代舞踊協会」は後者の流れを汲んでいます。

西洋舞踊は日本古来より伝わる舞踊にくらべると歴史も浅く、1945年の太平洋戦争終戦以前は舞踊家の数も少なく、僅かなグループで「大日本舞踊連盟」が存在したにすぎませんでしたが、1948年に至り、バレエ・現代舞踊・民族舞踊などの舞踊家が「日本芸術舞踊家協会」を設立しました。これが戦後わが国における最初の舞踊家の集合体であり「現代舞踊協会」の前身となりました)

やがて「日本芸術舞踊家協会」は全国組織へと拡大する気運が高まり、1956年発展的解消をして、石井 漠を初代会長とする「全日本芸術舞踊協会」として再発足しました。

1958年、クラシックバレエ界の主だった舞踊家が中心となって「日本バレエ協会」を設立し、「全日本芸術舞踊協会」から独立することになりましたが、その後も「全日本芸術舞踊協会」は、現代舞踊・創作バレエ・モダンバレエ・民族舞踊などを含む多様な性格を内包する舞踊協会として前進を続け、事業内容も充実し、文化庁や東京都の助成金を受けるに及んで国の認める法人組織へと移行する必要に迫られ、1972年「社団法人現代舞踊協会」として新しい一歩を踏みだし、以来40年間発展し続けてきました。

そして2009年12月、「新公益法人制度」の施行とともに当協会も対応を迫られ、会員の総意により「一般社団法人現代舞踊協会」への移行を決議しました。

2013年11月現在、2400名の会員を擁する日本の新しい舞踊界を代表する協会として発展を続けています。