第34回(平成26年度)ニムラ舞踊賞

2014.12.26

広く日本の舞踊界を対象として、前年までにもっとも優れた成果をあげた舞踊家、舞踊関係者を選んで、ニムラエイイチが生まれた長野県諏訪の地で授賞式を行っています。

第34回(平成26年度)ニムラ舞踊賞 石井かほる


受賞理由
2013年3月、東日本大震災をテーマにした加藤みや子作品『Voice from Monochrome 3.11』を踊り、ベテラン舞踊家らしい確かな存在感を示した。12月の『3つの神話』では、共演者との間合いを保ちつつ個性豊かな人物像を創り上げるという円熟の技量を駆使し、作品の成功に大きく貢献した。石井漠作品を踊ったデビューの頃から、永きにわたり演技、創作両面において数々の成果をあげている。この日本舞踊界に対する多大の功績を讃え、第34回ニムラ舞踊賞を贈る。
略歴
石井漠、S・M・メッセレルに師事。第1回フルブライト研究員でNYジュリアード音楽院卒。'66年帰国後、舞踊活動開始。'77年より世界公演を開始以来、ポーランド、中国、ドイツ、北欧、アメリカなど国内外で活躍。社会的見地によるテーマ性を持った作品の他、時代を牽引する詩人、作曲家、美術家、映像作家などと共に創作を行い、鋭く新鮮で芸術的な作品を発表しつづけている。近年はアジア・環太平洋圏の若者や芸術家達との交流の輪を広げている。舞踊批評家協会賞、芸術祭優秀賞、イタリア賞、芸術選奨文部大臣賞、江口隆哉賞 等多数受賞。

'98紫綬褒章、'05 旭日小授章。「かほる&東京ダンスシアター(TDT)」代表。東京モダンダンス研究所主宰。